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お知らせ

二次性骨折予防

 当院では初回骨折後に続発する骨折を予防する“二次性骨折予防”に取り組んでいます。厚生労働省も二次性骨折予防に積極的で、特に大腿骨近位部骨折(股関節の大腿側の骨折)の患者さんには早期の手術と骨粗鬆症の治療を推奨しています。二次性骨折予防を行うに当たっては、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」と「骨折リエゾンサービスクリニカルスタンダード」というガイドラインを参考にしており、骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインは新薬の登場も踏まえ今年の夏には改訂版が発行される予定です。
 「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」では診断や予防や治療等について説明されており、選択する薬剤の推奨度も示されています。「骨折リエゾンサービスクリニカルスタンダード」では骨粗鬆症の発見から治療とその後のフォローアップ、および患者さんと医療従事者への啓発の重要性が示されています。骨折の連鎖を断ち切るためには、病院や施設や地域・行政が一体となって骨粗鬆症の検査と治療を継続する必要があります。東温市では集団健診に骨粗鬆症検査が追加可能で、40,45,50,55,60,65,70歳の女性を対象とした骨粗鬆症検診も行っています。当院も検診実施施設ですので、お気軽にご相談下さい。
 県医師会や愛媛大学医学部等が主体となって愛媛県では骨粗鬆症リエゾンアプリの活用を検討しており、現在は先行して松山市の基幹病院で大腿骨近位部骨折を手術された患者さんを対象に利用しています。手術後のリハビリテーションや退院後の通院においても骨粗鬆症の治療が中断されることがないよう、病院間でも連携を強めています。テレビやインターネット等で山口智子さんがPRされている“STOP ドミノ骨折”に是非取り組み、身体も心もしなやかに、前を向いて胸を張って元気に人生を歩み続けて頂きたいと思います。

2025年6月

                                               整形外科 中田 浩史 

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